競走部監督ブログ 

明治大学体育会競走部監督園原健弘のブログ

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長距離ブロック合宿レポート:紋別

本年度の競走部の目標

箱根駅伝シード権獲得

全日本大学駅伝シード権獲得

 

上記目標を達成するべく、8月、9月は涼しい場所を求めて30泊程度の合宿を送っております。

 

今回は8月24日から行われている北海道紋別合宿に参加しておりますのでその様子をレポートいたします。

紋別合宿へは約20名の選手が参加。箱根の予選会・駅伝で主力になるメンバー。

紋別市のサポートもあり13年目。

レーニング場所、宿舎、食事、どれも非常に満足できる素晴らしい環境。

特に宿舎に関しては、上級生はシングルルーム。これは心身の安定を図る上でとても重要です。

 

28日は地元の校友会の皆様主催の激励懇親会を開催していただきました。

道都大学名誉教授の小川昭一郎先生から激励のお言葉をいただきました。また宿舎となっているオホーツクパレスの畑中社長も明治大学のOBです。

多くの校友の皆さまに支えていただけるのは感謝感謝です。

 

ここまでの環境になるのは明治大学だからというわけでもありません。何年もの時間がかかっています。西SVのご尽力によるところが大です。まだ大学から強化指定を受けず寄付金も集まらなかった頃は、1泊3食¥2,000の公的機関を利用させてもらった(多くの制約付き)時期が長く続いていたようです。

 

大学へは全国各地から合宿の誘致がありますが、事前に視察にいって、実際に合宿してみると、いろいろな不都合もあります。

「昔はこうだったんだんだから、今も我慢しなさい。」「昔に比べれば、いい環境だよ。」ではなく、常により良い環境でトレーニング出来るようにするのもスッタフの大切な仕事と感じております。

 

レーニングの方は山本祐樹駅伝監督がしっかりメリハリをつけて、回復期間をいれながら質、量とも追い込んだメニューで強化を図っています。順調です。

 

チームにとってはここから力を伸ばす方向と、故障者を出さない、故障者を復帰させるというバランスが大切になります。故障者も必ず出るのが競技の世界ですので、この選手たちの頑張りがチーム力を左右します。チームとしてもしっかりサポートします。

 

選手には自覚と覚悟をもって秋からの駅伝シーズン臨んでほしいと思います。

 

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草原の中に作られてクロスカントリーコースとロードコース。

 

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クロスカントリーコースでも30Kmペース走。ロードでも30Kmより負担がかかります。

 

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オフ日のパークゴルフ大会。積極的休養。市民の皆さんとの交流も出来、意義のある時間です。写真は選手宣誓の模様。順位をきっちりつけるので。

競歩ブロック合宿レポート:長野志賀高原

競歩ブロックの夏合宿が長野の志賀高原で8月9日~15日の日程で開催されています。

 

今回の合宿は全国の競歩選手の合同合宿となり総勢50名を超える大所帯となりました。びわこ成蹊スポーツ大学の倉田吉之コーチ(明大競走部OB)を中心に、順天堂の森岡コーチ、東海大の小島コーチ、そして私と4名でサポートしています。

明治の他には、びわこ成蹊スポーツ大学、順天堂、東海大学、日大、立命館関西大学関西学院同志社龍谷大、福井工業大学、その他実業団からも何名か参加しています。

 

志賀高原競歩の合宿地として定着してもう30年くらいになると思います。標高が高く涼しく、(部屋にはエアコンありません。)お盆期間でも交通量が少なく快適なトレーニング地です。競歩の場合は片道1Kmのフラットのコースがあればトレーニング出来るので、ここは最適です。ほぼ4.5KMくらいのフラットなコースが取れます。

 

それぞれレベルや目標は様々ですが、アスリートスポーツとして取り組む選手達の真摯な姿は高原の爽やかさにも増して、気持ちが整う感じを与えてくれます。

 

明治以外の学生とも多く接するのですが、前途洋々たる若者の前立つ緊張感、ドキドキする緊張感ではなく、競技力を高めてほしい、人間力を高めてほしい。競歩に出会って良かったと思えるような人生にしてほしい。そんな想いを伝えたいという緊張感です。

 

2016年から再度競走部のスタッフに復帰してから、希望ではなく失望を与えたまま卒業させてしまった学生がいることも事実。どこかでわかってくれるはずと都合よく考えてもみたりするのですが、学生の前に立って常に鍛えられるのは我々(スッタフ・大人)の方だと強く感じています。

 

希望を抱かせるつもりでも、瞬間的に失望に変わる空気感。そんな緊張感をもちながら過ごす合宿は背筋がすっと伸びるような心地よさです。

 

今日の午後練習はロンドンオリンピック50KM競歩7位の森岡君のフィジカルトレーニング。昨日飲みながら頼んだら心地よく引き受けてくれました。

 

競歩チームジャパン。強くなるノウハウはどんどん共有していきます。

 

明治の競歩が再度光り輝くように頑張ります。

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短距離合宿レポート:岩手県葛巻町

 短距離ブロック葛巻合宿

今年は岩手県葛巻町にて8月5日から11日まで合宿を行っています。

早稲田の中距離ブロック、東大の竹井コーチグループも加わり、渡邉タカヒロ軍団総結集。

 

葛巻町の場所は盛岡から70km(久慈方面)。

最寄り駅はいわて沼宮内駅。JRバスで約60分。

 

葛巻町のスポーツツーリズム奨励事業を利用させて頂き、サポートを頂いています。

 

ワインとミルクの町。町のカラーがワインミルク色(ピンクと言ってはいけないそうです。)

 

暑いことは暑いですが東京の暑さに比べればレベルは違います。

 

ホテルも快適、陸上グランドのすぐ横にあるので、ラウンジでコーヒー飲みながらグランドの様子が見渡せます。

 

レーニングは渡邉タカヒロコーチのもと、『やり切る』をテーマに、頭で考え過ぎずとにかく追い込もうと、朝、午前、午後、夜とメニューはびっしり。

 

グランドは貸しきり

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朝練はホールでストレッチ
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夜のミーティング

来年に向けてのコミットメントタイムの確認

1部に軽く上がれてしまう

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葛巻町の皆様には大変なお世話になっております。ウェイトトレーニング場、体育館、プールも利用させてともらっています。

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まだまだ合宿地として認知されておりませんが、非常に満足出来る環境です。

 

来年は競歩ブロックも合同でと、少し下見もしました。近くに袖山高原があり片道2Kmくらいのフラットなコースは取れそう。

この峠道で中距離メンバーは20Km。短距離メンバーもここに連れて来られて宿舎まで帰ってこい!メニューもあるようです。

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まだまだ合宿は続きますが、皆いい顔してます。

頑張ります。

 

 

 



 

 



 



 

 

 

祝賀会

7月の最終週末に、祝賀会二題!

 

ひとつは明治大学競歩の歴史の出発点となった藤崎明先輩の還暦お祝いパーティー。私も発起人に名を連ねお祝いさせて頂きました。

競技者、指導者、審判、競技運営と日本の陸上界、競歩界にはなくてはならない存在。競歩の今の隆盛をど真ん中で支えてきた存在です。

当日は明治大学関係者のみならず、母校の佐倉高校、コーチをしている成田高校、日大、その他多くの皆様にお集まり頂きました。

還暦と言えどもまだまだお若い。今後も益々、色々なところで引っ張り出されると思いますが明治大学もよろしくお願いします。
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もうひとつは、38年ぶりに日本一に輝いた野球部の祝賀会。高輪プリンスホテル飛天の間に1000人弱を集めた大パーティー

慣例として体育会の監督とOB会長は各部の祝賀会には呼ばれるるので、今年は忙しくなりそうです。

NHKのアナウンサーの方が司会をされていたのですが、途中で早稲田の小宮山新監督の言葉が紹介されていました。


『六大学は正直実力の差はそんなにないのですが、今年から明治大学は左袖に猪のワッペンを着け、そのスローガン猪突猛進にやられた感じ』と。


一気呵成まとまりのよさ。まさに、チーム力の勝利だったのですね。

 

会場で決まって声かけられるのは『ラグビー、野球、あとは駅伝だけですね。』と。

プレッシャーや期待を力にかえて。善浪監督からも『我々の優勝が力を与えたい。頑張ってください』とお言葉頂きました。

必ずやり遂げたたいと思います。
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2019年度夏季合宿スケジュール

OB・校友の皆様へ

2019年度夏季合宿下記の通り行います。

お問い合わせ⇒sonohara@lava-tube.co.jpまで。

 

【長距離】

1.妙高高原選抜合宿

期日:2019年8月2日(金)~13日(火)<11泊12日>
宿舎:サン・ヴィレッジまちだ(新潟県妙高市杉野沢2003)

 

2.妙高高原合宿

期日:2019年8月2日(金)~13日(火)<11泊12日>
宿舎:すぎや(新潟県妙高市杉野沢2692)
         やまきや(新潟県妙高市杉野沢1954-1)

 

3.紋別選抜合宿

期日:2019年8月24日(土)~9月2日(月)<9泊10日>
宿舎:ホテルオホーツクパレス(北海道紋別市幸町5-1-35)

 

4.  青森選抜合宿

期日 : 2019年8月24日(土) 〜9月2日(月)<9泊10日>

宿舎 : 青森センターホテル(青森県青森市古川1丁目10-9-1) 

  

5.菅平高原合宿

期日:2019年9月10日(火)~19日(木)<9泊10日>
宿舎:明治大学菅平セミナーハウス(長野県上田市菅平高原字菅平1278-292)

 

6.菅平高原選抜合宿

期日:2019年9月14日(土)~19日(木)<5泊6日>
宿舎:山光館(長野県上田市菅平高原1223 - 2892)

 

7.立山選抜合宿

期日:2019年9月10日(火)~19日(木)<9泊10日>
宿舎:立山グリーンパーク吉峰(富山県中新川郡立山町吉峰野開12)

 

【短距離】

葛巻合宿

期日:2019年8月5日(月)~11日(日)<6泊7日>
宿舎:ふれあい宿舎 グリーンテージ(岩手県岩手郡葛巻町葛巻5-170-2)

 

 

競歩

志賀高原合宿

期日:2019年8月9日(金)~15日(木)<5泊6日>
宿舎:チウーホテル(長野県下高井郡山之内志賀高原一ノ瀬7149)

 

【パブ情報】藤森菜那選手

本部員である藤森菜那出演のお知らせです。

 

下記番組より取材を受け競技に向き合う様子が放映予定です。


NHK「めざせ!オリンピア
7月29日(月)21時〜21時50分 
NHKBS1にて放送になります。

 

藤森選手を高校時代から追いかけてくれている取材チームでした。


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対抗戦:うまくいくのが奇跡だったんだ!

7月7日(日)第40回立教大学対抗定期戦

7月14日(日)第69回法政大学対抗定期戦

と2週続けての対抗戦が開催されました。

 

競技成績は競走部HPをご覧ください。→こちら

40回、69回と長い歴史があります。

 

主催が両大学の陸上競技部(競走部)となる大会は競技するだけでなく、運営も自分たちで行わないといけません。

持ち回りで幹事校があり、1年交代で運営主体がかわります。

 

マネージャー陣の相当なマネージメント力が問われます。

(だから主務や副務やマネージャーは就職いいのです)

 

今年は法政戦が明治の当番となり、競技運営はこちらが仕切った訳ですが、当日は今までの競技会とは違ったヒヤヒヤ感です。主催者側の監督ということで、競技結果よりタイムテーブル通りに運営が行われているかとか、きちんと記録が公認されるのか、とか運営面ばかりに気をとられました。

 

途中、審判員から「補助員がきてないんだけど。」「用器具の片付けどうするの?」などいろいろご指摘頂き、学生総出で切り抜けた感じ。

 

準備段階から大変でした。マネージャー陣は今回相当苦労したようです。

 

明治には学生審判員がいません、またOBにも審判資格を持っている人が少なく、審判員を集められないことが一番の懸念でした。東京陸協や学連にお願いするのですが、7月は、対抗戦や競技会が各地で行われ審判員が足りません。マネージャーが一人一人に電話でお願いして回りますが直前でキャンセルが出たりと大変でした。

 

「400MHの高さ合ってる?」なんて。

 

 

なんせ長距離のメンバーがハードル設置してますから。
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どう動いていいか分からないながらも、みんな必死になんとか運営しようとする姿にとても清々しい気持ちになりました。

 

多少は審判団からお小言も頂きましたが、当然のご指摘なので、ありがたくお言葉頂きました。

 

今日のニュースに

「東京五輪の陸上競技「日本は世界の笑いモノになる」と元陸連幹部が警鐘」

なんてありましたが、帖佐先生のお気持ちわかりました。担当者のプレッシャーは半端ではないですね。うまくいくのが当たり前と思っていましたが、うまくいくのが奇跡だ。という感覚になりました。

 

将来はラグビーのように対抗戦がコンテンツとして評価されて放映権で売れるようになるといいですね。

 

終わると、スッタフ、OBを交えての大懇親会。競技ももちろん大事ですが、他校との交流で繋がれる絆こそ財産です。

 

大学の体育会は選手だけでなく、マネージャーが本当に成長できる場です。明治のマネージャー陣、「奇跡を起こしてくれてありがとう。」