本日3月26日(金)明治大学の卒業式
競走部員も出席する者、しない者、それぞれの卒業式となりますが、制限された形ですが開催されることは喜ばしいことです。
事前の予定では競走部の大保がスポーツ表彰時において代表して登壇する予定でしたが、規模が縮小され中止。
佑樹駅伝監督に司会者に読んでもらうプロフィール紹介も作ってもらって提出したのですが、お蔵入りになったのでここでご披露!
『大保さんは、体育会競走部に所属し、長距離・駅伝選手として活躍されました。4年時には全日本大学駅伝3位に貢献、箱根駅伝では区間賞を獲得。記録も歴代2位の好記録でした。大保さんの益々の活躍に期待します。』
本来、卒業式の前日に行う、競走部の歓送迎会は今年も中止にしました。
卒業生、新入生、新入生の保護者の皆様のそれぞれの門出を一緒にお祝い出来ず残念です。申し訳ありません。
【卒業生へ贈る言葉】をここで書きたいと思います。
大学HPやyoutubeなどで素晴らしい皆様が、贈る言葉を沢山述べてるので、是非しっかり読んだり、見たり聴いたりしてほしいと思います。
その方たちのように、高尚なことは言えませんが、私の経験などから少し思いを綴らせてください。
明治大学の卒業、競走部の卒業、本当におめでとう。
この1年は歴史上でみても、もちろん皆さんの生きてきた人生の中で、最も過酷で制限された1年間だったと思います。
自由に動けない、目標としていたことがなくなる、先の見通しが立たない。不安感や抑圧感、喪失感、平時では時としてしか感じない感情がベースとなって支配し続けた一年だったと思います。
この苦しい中、良く頑張った、この困難を乗り越えたから君たちの前途は洋々だ!なんて言うつもりは全くありません。(よく頑張ったけどな。本当に!)
社会に出たら、もっともっと色々な困難な状況にぶち当たると思います。はっきり言えば競技の世界の方が相当楽です。
思い描いた通りに行かないのが普通です。夢と現実の狭間でいつも選択を求められる事になります。競技での失敗なんか大したことなかったと実感することになるでしょう。君たちの保護者の皆さんが、我々をご支援してくれている皆さんが、どんなに頑張って生きているかを実感することになるでしょう。
社会に出て、やっばりこの道は違うと修正することも、こんなもんか!?と妥協することもあるでしょう。
そんな困難に状況になっても、驚かないでください、落胆しないでください、悲観的にならないでください、「きたきた!こうなることもあるよな。」と前向きに捉えてください。逃げないでください。
もし自分のミスでそんな状況を招いたのなら、ミスを認めて謝罪してください、自分の力不足ならプライドを捨てて謙虚になって力をつけてください。
逃げたり、他者のせいにしてうまくいくことはありません。「何があっても逃げない」。その方が結果的に早く目的地にたどり着けるし、楽だよ。
変なプライドがあったり、明治という肩書や、競走部、箱根に出た、とかオリンピックに出たとか。力にもなるけど足かせにもなるからね!
「前へ」明治大学のスローガンです。
学長も、理事長も贈る言葉の中で使っています。私なりに具体的にアドバイスします。
「挑戦してみれば!」「失敗したっていいじゃん!」「逃げないよ!」
ファストリの柳井さんの1勝9負
秋元康さんだってヒット曲の裏に何千のボツ曲
落合陽一さんかyoutubeで言ってた論文を何本だしたか
みんな失敗しながら成功していきます。
このコロナ禍でどんどん新しい価値観や生活スタイルが出てくるでしょう!人生の成功のロールモデルは沢山あります。
狭い世界の価値観や同調圧力の中で生きていってもいいし、羽ばたいてもいいと、思います。
ただ、多様な価値観や大きな世界があることだけは知ってください。その上で選択してほしいと、思っています。
体育会や競技スポーツの世界は割りと狭い価値観や世界に閉じ込めがちです。そんな中でも我が競走部は広く世界を見せて来たつもりですが、どうだったでしょうか?
卒業してしばらくは、自分の生活の基盤を作るのに必死で、競走部のことなんか忘れるてしまうこともあるでしょう。会費が払えなくて敷居が高くなって、自分のキャリアから消してしまうこともあるかもしれません。それでも我々は応援してるよ、いつ戻ってきてもいいように低く広く開けてるから、いつでも八幡山に来てください。
正月の箱根駅伝や、インカレや日本選手権での後輩たちの頑張りには君たちの大きな力があったことを実感させる事が出来るように頑張ります。
贈る言葉が楽観的でなくてすまん。一緒に頑張ろう!
短距離ブロックは今年は合宿が1回も出来ず、春合宿も八幡山での通い強化練習に。
その時に卒業生が集まってくれて、外でお弁当食べながらのお別れ会。