競走部監督ブログ 

明治大学体育会競走部監督園原健弘のブログ

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全日本インカレご報告:感謝感謝感謝です。

このタイミングで学生陸上界が動き出したのは本当に喜ばしいことです。

もちろん喜んでんない人(批判的)がいるのも承知しております。

以前から感じている事ですが、日本においてのリスク管理の仕方が、非常に短絡的、安易な方向に流される傾向があると思っています。

 

100万分の1でもリスクがあれば中止。→例えば、学校でプールの飛び込み禁止とか。レバ刺し禁止とか。

 

一番低いところに全体のフォーミュラを合わせる。→例えば、健康つくり教室で怪我をしないように、強度の低いプログラムしか展開出来ない。

 

オプション的な責任権限以外の活動を認めない。→例えば、陸連の遠征でイタリアのレース(陸連派遣)に出たとする、ついでに個人でスペインのレースにも出たい。この場合イタリアから転戦でなく、一度日本に戻ってから行きなさいと言われる。(今はそんなことありません。)

<例えが上手くなくて、ちょっと心配ですが。>

 

今回は実態が見えない部分、多くの人の生死にかかわる部分がありますので慎重に再開は検討されるべきとは思いますが、リスクの管理をしっかりしながら開催に動き出したことは、学生にとっても、我々にとっても非常に大きな経験になると思います。

この経験を日本を元気にする原動力にもしてほしいと思います。

 

開催にあたっては各所で、義務が発生します。我々も8月28日~終了後2週間の体調チェックシートの記載。厳格なIDによる参加者管理、競技場への入場時の体温チェック。などなど。大学責任者としての出場者の体調管理を把握している旨の毎日の申告書提出。

 

今回は、日本学生連合の競技役員、新潟医療福祉大学、新潟国際情報大学、アルビレックス新潟の皆様の献身的なサポートにより開催に至りました。平時なら何も感じないであろう、こうしたサポートに、スポーツを、イベントを、支えてくれている人たちの存在の大きさを改めて感じました。

 

競技会は無観客だということを除けば、競技力面でも、運営面でも平時と全く変わらない素晴らしい競技会でした。

 

改めてこんな状況でもやるやつはしっかりやっている。

一部ではこんな状況でトレーニングを継続することに対する批判や公平性を欠くなどの意見もあります。

「こんな状況でも」とは、制限された中でも、出来る事を考え、やっているという意味です。今までと同じことをしていたわけではありません。トレーニング場所、時間、コーチングの問題、それぞれがクリアするべきことを考えに考え実行した結果です。思考停止状態にならず、最善の模索をあきらめない態度が大切と痛感しました。

 

明治大学においても、緊急事態宣言時は一旦解散状態にして、合宿所に残る人間、帰省する人間、それぞれの選択に任せました。基本は今もそのフォーマットです。強制力のない状態で活動は続けています。

 

そんな中、選手たちはしっかり結果も内容も見せてくれたのではないでしょうか。

 

対抗選手権なので個人の結果とともに総合成績も見る訳(戦前はそんな意識が働くとは思ってもみませんでしたが)ですが、終わってみれば総合15位、トラック部門9位となり選手たちの頑張りに感謝です。大学として学生陸上界の盛り上げに少なからず貢献出来たと嬉しく、また誇らしく思います。自分の大学、自分たちだけよければ良いという感覚でなく、全体の発展を考えて動いてくれるスタッフに感謝です。

 

個々の選手の戦評もしたいところですが、結果は競走部HPなどをご参照ください。

 

1年生で200Mに出場した、木村稜がしっかり自己ベストを出したのは称賛に値します。入学以降八幡山で黙々と頑張る姿、7月の終わりにはレポートを朝の5:00まで作成しながら文武両道で頑張っている姿も目にしていたので、結果が出て本当に良かった。しかしまだまだ上には上がいると叩きつけられもしました。

 

参加した全ての選手が結果以上のレースをしてくれたのが本当に嬉しく思います。

 

これも、豪副監督はじめ、コーチングスタッフ、坂井トレーナー、飯田主務の献身的なサポートの賜物です。本当に身を削るような半年を過ごしてくれているスタッフには感謝しかありません。

 

そして、多くのご支援、ご声援を頂く皆様のおかげです。目に見える大きな結果で恩返し出来るように頑張ります。引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

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