競走部監督ブログ 

明治大学体育会競走部監督園原健弘のブログ

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関東インカレ1部復帰出来ました。ご声援有難うございました。

この緊急事態宣言下、第100回関東インカレが5月20日~23日の4日間、相模原市において開催されました。まずは開催にご尽力、ご協力、ご支援、ご理解頂いた皆様に心より御礼申し上げます。

 

この4日間、全国各地で応援頂いたOB、OG、校友、学生、ファンの皆様、有難うございました。SNSやメールなどで皆様の想いはしっかり受け止めております。大きな力になりました。

 

みなさまのご声援のおかげもあり2部で総合2位にとなり1部復帰を果たすことが出来ました。

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明治で陸上競技をやっていた者には2部落ちはあり得ないことですので、本当にOB/OGの皆様、学生、ファンの皆様には申し訳ない気持ちでおりました。申し訳ないと言っても胸は張っておりましたが、ずっと心に棘のような物が刺さっておりました。

 

一昨年2部落ちしてから、グランドには2部の総合成績表や入賞レベル表が貼ってあり、「総合で90点とらないと1部復帰は出来ないな~!」と全部員認識はしておりました。

ザクっと、短距離で50点、長距離で20点、競歩で20点というイメージは持っておりましたが、当初は全く現実的な数字にはならず、多くの皆様から「1部にはしばらく上がれないね~!」などと言われておりました。

結果をみると、短距離56点 長距離21点 競歩18点で100%の出来でした。

90点取って1部に上がれなければしょうがない!というチーム力です。

 

戦前は1500Mの佐久間の故障欠場もあり、レベルの高い2部の長距離でここまで得点を積み上げることが出来るとは思っていなかったので、短距離がいかに+αを出してくれるかとう思いで臨んだ大会でした。

 

事前の明スポの出場メンバーインタビューを読んで、各人が現在のチーム状況を理解して、こちらが思っている以上に「自覚と責任」を持ってこの大会に臨んでくれていたので、どんな結果でも受け止められる状況でした。特にこのコロナ禍では結果優先で何をしても良いという状況ではないので「あり方や振舞い方、何をするべきなのか、何が出来るのか!」をそれぞれがしっかり考えていてくれました。

 

初日にいきなり、苦戦が予想されていたハーフマラソンで小澤が5位入賞、丸山、漆畑も入賞こそならなかったもののしっかり走ってくれたのがチームに勢いをつけてくれました。

 

個別の戦評はまた少しづつアップ出来ればと思いますが、特筆したいのは、村松(200M)、堀田(800M)、佐藤、鈴木(三段跳び)の入賞です。彼らはスポーツ推薦でなく一般からの入部で活躍してくれた選手です。堀田は村松が体同連からスカウトしてきてくれて昨年から競走部に加わってくれたメンバーです。ちなみに高校時代は競歩選手でした。

石川主将はじめ今の4年生が1部に上がるためにはどうしたら良いかと、精神論ではなく具体的に行動してくれたことに感謝を通り越して、敬意です。昨日ホテルから競技場に向かう車の中で村松にはその話しはしました。「本当に君たちがいなかったらここまでこれなかった。」と。

得点表をみると全ての得点が昇格に寄与しています。それぞれが貴重な1点です。みんなよくやってくれた。

 

競走部はこの後、個人レベルの戦いと最大目標である駅伝への強化となります。

聖人、手嶋の走りを見て、今年は勝ち切るということにしっかりこだわって勝負強さが出ていると思います。駒沢には先着されましたが、聖人は対校戦の戦いの走り(早い段階で入賞を確定させるために自らペースを作りました)に徹し、いいペースメーカーにされました。個人の勝負に拘れば勝てたと思います。

 

昨日4日ぶりに自宅に帰って家人に「明治1部復帰できたよ。」と話すと、「明治2部だったの?だっせー!」と言われ、その通り!と納得。喜ぶような結果ではなく当然の結果だと冷静になりました。

 

毎朝6時から競技場に詰めてくれたマネージャー陣、石川主将のチームをまとめる力、出場できないからと腐ったり、斜に構える(私が一番嫌いなこと)ようなメンバーなくチーム一丸となって取り組んでくれてことが一番嬉しいことです。学生やスタッフが一生懸命取り組んで求める結果が出たということが嬉しさに拍車をかけます。更に昨日は多くの皆様からラインを頂き、一緒に喜んで頂いている様子をお聞きして、嬉しさも倍増します。結果は大事です。

 

すでに、昨日から1部残留に向けて動いております。

タカヒロコーチと「今年は何点で残留?」「20点ですかね~!?」と会話しただけですが。

 

 

また、こうした競技会で各大学のコーチ・監督と色々お話しさせてもらい、私のライフワークである競歩の大学レベルでの普及、強化の話しもさせてもらいました。今回ライバルで最後まで激しく争った大東文化大学のスタッフとサブトラックで、「競歩の選手取ってくださいよ。」とお願いしたところ、翌日にTwitterで来期より「競歩ブロック作ります。」と。このコロナ禍ですが、リアルの場があることは本当に有難いことです。ちょっとした雑談や立ち話し、不要不急の中に大きく発展するヒントやきっかけがあるとつくづく思います。

 

関東学連が相当厳しい感染対策で運営してくれました。無観客、スタッフも人数制限、入場時の検温、健康管理チェック。昨日は暑かったので入り口で体温チェックに引っかかる選手が続出でした。駅から歩いて来たり、厚着してたり、直前に食事したりしているとすぐに規定体温にひっかかります。実は聖人も昨日はひっかかり、入場するまでに時間がかりましたが、こうしたハプニングや想定外のことにも対応できる強さも頼もしく見えました。2部から1部への復帰という挑戦で学生たちが大きく成長してくれたのを肌で感じた4日間でした。

 

多くの皆様のご声援は本当に励みに、力になりました。有難うございました。

引き続きがんばります。