競走部監督ブログ 

明治大学体育会競走部監督園原健弘のブログ

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新スタッフ加入のお知らせ

10月1日付けで「三浦康二氏」が明治大学体育会競走部競歩コーチに正式に就任して頂くことになりましたのご報告いたします。

 

熱戦繰り広げられるドーハでの世界陸上で好成績を収めている競歩陣をど真ん中でささえている三浦コーチ。現在ドーハに帯同中です。三浦コーチには既に4月よりユニバシアードに選ばれていた古賀友太の技術サポート指導をお願いし7月のユニバシアードでは銅メダル獲得に引き上げて頂きました。日本トップの指導者です。本学競歩陣は今回の世界陸上にも野田明宏(自衛隊体育学校)が代表として参加したように、日本の競歩界を支える一角であります。今後もさらなる発展を目指し指導陣の強化を図りました。

 

明治大学スタッフ陣容は⇒こちらを

 

 

【三浦康二:MIURA KOJI】プロフィール

1969年 宮崎県生まれ。

1993年京都大学卒業後、旭化成工業株式会社勤務を経て1998年筑波大学大学院入学。

その後、青森県スポーツ科学センター主任研究員、茨城県立医療大学理学療法学科教員など。博士(体育科学)。専門分野はスポーツバイオメカニクス、コーチ学。

 

京都大学在学中に日本選手権20kmW5位。旭化成工業株式会社在職中に日本選手権20kmW4位・50kmW3位、ワールドカップ競歩50kmW日本代表。

2007年から2011年まで国際競歩審判員、現在は日本陸連科学委員会幹事、強化委員会強化スタッフ(シニア競歩・U20競歩)など。

 

2007年までにIH優勝、国体少年種目優勝ほか、両大会入賞者を青森県を中心に育成。

また、2004年アテネオリンピック以降、競歩種目の国際大会遠征・国外合宿の企画を担当し、日本チーム科学スタッフ、総務・渉外、U20コーチなどとして派遣。

2019年10月より本学競走部競歩コーチ。

 

日本スポーツ協会公認コーチ(陸上競技)、国際陸連レベルIコーチ講師、高等学校一種教員免許状(社会科、保健体育科)

 

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オリンピック・パラリンピック教育推進支援事業

明治大学体育会競走部では「オリンピック・パラリンピック教育推進支援事業」に積極的に取り組んでおります。

 

東京都では都内全ての公立の幼稚園,小学校,中学校,義務教育学校中等教育学校,高等学校及び特別支援学校を対象に,「オリンピック・パラリンピック教育」を実施しています。

具体的には以下の3つのプログラムの実施を求められています。
(1)講師派遣方式
  →都内の学校を訪問し,授業の中で部活動の紹介や体験,子供たちとの交流を実施

(2)校外学習方式
  →本学運動部の活動拠点に来てもらい,上記内容を実施

(3)教材提供方式
  →本学運動部が活動する際に参考としている資料や広報物の提供


上記支援事業以外にも、学校からの依頼、OB、地域、PTAからの依頼など「陸上教室」「かけっこ教室」など多くのご依頼に出来るだけお応えできるようにしております。

 

選手も陸上競技を通して、地域や年代の違う方と交流できること。陸上競技の技術や、自分の思いをを言葉で人に伝える難しさを実感しながら成長させて頂く機会を得て有難い限りです。

 

https://twitter.com/MeijiKyoso/status/1176764216629325824?s=20

【大会報告】天皇賜盃第 88 回日本学生陸上競技対校選手権大会

全日本インカレ報告

■期 日:2019年9月12日(木)〜15日(日)

■場 所:岐阜メモリアルセンター長良川競技場

 

【男子100M予選】

富山 大夢 10″96(+0.1) 7着

 

【男子10000M決勝】

古賀 友太 39'56"49 1位

永原 秀人 41’43”89 11位

濱西 諒  45’30”72 30位

 

【男子1600Mリレー予選】

橋本 優成

野口 航平

渡邊 颯一郎

金子 誠     3'10”54 6着

 

【女子100MH決勝】

藤森 菜那 13”41(-0.4)2位

 

【雑感】

10000M競歩東洋大学が主力がエントリーなく、順当に古賀が優勝はしたものの、競歩チームとしては、山梨学院、順天堂大学に大きく差を開けられている。永原、濱西の結果には満足できませんが、それぞれがしっかり取り組んだ状況を見ているので、今後に期待。古賀もさらに技術を磨く必要があることは本人も良くわかっているが、しっかり勝ち切ったところは日本を背負える逸材。

 

100MHの藤森は予選から「緊張した~!」と。学生相手だと、勝たなければというプレッシャーが相当にあったのだろう。2位という結果であったが、今シーズンの活躍と飛躍を打ち消すようなものではなく、安定した力を発揮したシーズンであった。予選の夜は「大好きなアイドルがテレビに出るので楽しみ~」なんて車の中で話してたり、小学校での体育指導を買って出てくれたり、トップ競技者にありがちな人を寄せ付けない雰囲気がなく、みんなに愛されるキャラクター。今後も競走部上げて、紫交会上げて、もっともっと藤森の魅力を世に出して行きたいですね。

 

短距離ブロック。100Mの富山ブロック長、そして4年生金子が率いる1600Mリレー。4年生にはチームを大きく変革して、苦労を掛けた。少しづつ心が繋がって、チームを良くまとめてくれた。富山が100mの予選に行く前に握手を求めて来てくれて嬉しかった。監督になって一番嬉しい瞬間だったかも。競技生活のすべてをかけて臨んだレース。結果は思い描いた通りには行かなかっただろうが、すがすがしさが残るレース。

1600Mリレーはタカヒロコーチの重点強化種目。まだまだ発展途上ではあるが、最低限の目標はクリアー。必ず短距離明治を復活させます。

 

私が入部した時に主将であった吉田光昭先輩(旧姓大西:400Mが専門)が期間中サポートしてくれました。激励金も頂きました。

校友会岐阜県支部からも激励金を頂きました。有難うございました。

また、選手の多くの父母の皆様が岐阜まで応援に来てくれていました。有難うございました。

 

長距離ブロックは全日本インカレの重要性・趣旨はしっかり理解しつつ、駅伝シーズンに備えさせて頂きました。

 

ご声援・ご支援有難うございました。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

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男子1000mW優勝古賀

 

長距離ブロック合宿レポート:紋別

本年度の競走部の目標

箱根駅伝シード権獲得

全日本大学駅伝シード権獲得

 

上記目標を達成するべく、8月、9月は涼しい場所を求めて30泊程度の合宿を送っております。

 

今回は8月24日から行われている北海道紋別合宿に参加しておりますのでその様子をレポートいたします。

紋別合宿へは約20名の選手が参加。箱根の予選会・駅伝で主力になるメンバー。

紋別市のサポートもあり13年目。

レーニング場所、宿舎、食事、どれも非常に満足できる素晴らしい環境。

特に宿舎に関しては、上級生はシングルルーム。これは心身の安定を図る上でとても重要です。

 

28日は地元の校友会の皆様主催の激励懇親会を開催していただきました。

道都大学名誉教授の小川昭一郎先生から激励のお言葉をいただきました。また宿舎となっているオホーツクパレスの畑中社長も明治大学のOBです。

多くの校友の皆さまに支えていただけるのは感謝感謝です。

 

ここまでの環境になるのは明治大学だからというわけでもありません。何年もの時間がかかっています。西SVのご尽力によるところが大です。まだ大学から強化指定を受けず寄付金も集まらなかった頃は、1泊3食¥2,000の公的機関を利用させてもらった(多くの制約付き)時期が長く続いていたようです。

 

大学へは全国各地から合宿の誘致がありますが、事前に視察にいって、実際に合宿してみると、いろいろな不都合もあります。

「昔はこうだったんだんだから、今も我慢しなさい。」「昔に比べれば、いい環境だよ。」ではなく、常により良い環境でトレーニング出来るようにするのもスッタフの大切な仕事と感じております。

 

レーニングの方は山本祐樹駅伝監督がしっかりメリハリをつけて、回復期間をいれながら質、量とも追い込んだメニューで強化を図っています。順調です。

 

チームにとってはここから力を伸ばす方向と、故障者を出さない、故障者を復帰させるというバランスが大切になります。故障者も必ず出るのが競技の世界ですので、この選手たちの頑張りがチーム力を左右します。チームとしてもしっかりサポートします。

 

選手には自覚と覚悟をもって秋からの駅伝シーズン臨んでほしいと思います。

 

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草原の中に作られてクロスカントリーコースとロードコース。

 

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クロスカントリーコースでも30Kmペース走。ロードでも30Kmより負担がかかります。

 

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オフ日のパークゴルフ大会。積極的休養。市民の皆さんとの交流も出来、意義のある時間です。写真は選手宣誓の模様。順位をきっちりつけるので。

競歩ブロック合宿レポート:長野志賀高原

競歩ブロックの夏合宿が長野の志賀高原で8月9日~15日の日程で開催されています。

 

今回の合宿は全国の競歩選手の合同合宿となり総勢50名を超える大所帯となりました。びわこ成蹊スポーツ大学の倉田吉之コーチ(明大競走部OB)を中心に、順天堂の森岡コーチ、東海大の小島コーチ、そして私と4名でサポートしています。

明治の他には、びわこ成蹊スポーツ大学、順天堂、東海大学、日大、立命館関西大学関西学院同志社龍谷大、福井工業大学、その他実業団からも何名か参加しています。

 

志賀高原競歩の合宿地として定着してもう30年くらいになると思います。標高が高く涼しく、(部屋にはエアコンありません。)お盆期間でも交通量が少なく快適なトレーニング地です。競歩の場合は片道1Kmのフラットのコースがあればトレーニング出来るので、ここは最適です。ほぼ4.5KMくらいのフラットなコースが取れます。

 

それぞれレベルや目標は様々ですが、アスリートスポーツとして取り組む選手達の真摯な姿は高原の爽やかさにも増して、気持ちが整う感じを与えてくれます。

 

明治以外の学生とも多く接するのですが、前途洋々たる若者の前立つ緊張感、ドキドキする緊張感ではなく、競技力を高めてほしい、人間力を高めてほしい。競歩に出会って良かったと思えるような人生にしてほしい。そんな想いを伝えたいという緊張感です。

 

2016年から再度競走部のスタッフに復帰してから、希望ではなく失望を与えたまま卒業させてしまった学生がいることも事実。どこかでわかってくれるはずと都合よく考えてもみたりするのですが、学生の前に立って常に鍛えられるのは我々(スッタフ・大人)の方だと強く感じています。

 

希望を抱かせるつもりでも、瞬間的に失望に変わる空気感。そんな緊張感をもちながら過ごす合宿は背筋がすっと伸びるような心地よさです。

 

今日の午後練習はロンドンオリンピック50KM競歩7位の森岡君のフィジカルトレーニング。昨日飲みながら頼んだら心地よく引き受けてくれました。

 

競歩チームジャパン。強くなるノウハウはどんどん共有していきます。

 

明治の競歩が再度光り輝くように頑張ります。

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短距離合宿レポート:岩手県葛巻町

 短距離ブロック葛巻合宿

今年は岩手県葛巻町にて8月5日から11日まで合宿を行っています。

早稲田の中距離ブロック、東大の竹井コーチグループも加わり、渡邉タカヒロ軍団総結集。

 

葛巻町の場所は盛岡から70km(久慈方面)。

最寄り駅はいわて沼宮内駅。JRバスで約60分。

 

葛巻町のスポーツツーリズム奨励事業を利用させて頂き、サポートを頂いています。

 

ワインとミルクの町。町のカラーがワインミルク色(ピンクと言ってはいけないそうです。)

 

暑いことは暑いですが東京の暑さに比べればレベルは違います。

 

ホテルも快適、陸上グランドのすぐ横にあるので、ラウンジでコーヒー飲みながらグランドの様子が見渡せます。

 

レーニングは渡邉タカヒロコーチのもと、『やり切る』をテーマに、頭で考え過ぎずとにかく追い込もうと、朝、午前、午後、夜とメニューはびっしり。

 

グランドは貸しきり

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朝練はホールでストレッチ
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夜のミーティング

来年に向けてのコミットメントタイムの確認

1部に軽く上がれてしまう

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葛巻町の皆様には大変なお世話になっております。ウェイトトレーニング場、体育館、プールも利用させてともらっています。

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まだまだ合宿地として認知されておりませんが、非常に満足出来る環境です。

 

来年は競歩ブロックも合同でと、少し下見もしました。近くに袖山高原があり片道2Kmくらいのフラットなコースは取れそう。

この峠道で中距離メンバーは20Km。短距離メンバーもここに連れて来られて宿舎まで帰ってこい!メニューもあるようです。

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まだまだ合宿は続きますが、皆いい顔してます。

頑張ります。

 

 

 



 

 



 



 

 

 

祝賀会

7月の最終週末に、祝賀会二題!

 

ひとつは明治大学競歩の歴史の出発点となった藤崎明先輩の還暦お祝いパーティー。私も発起人に名を連ねお祝いさせて頂きました。

競技者、指導者、審判、競技運営と日本の陸上界、競歩界にはなくてはならない存在。競歩の今の隆盛をど真ん中で支えてきた存在です。

当日は明治大学関係者のみならず、母校の佐倉高校、コーチをしている成田高校、日大、その他多くの皆様にお集まり頂きました。

還暦と言えどもまだまだお若い。今後も益々、色々なところで引っ張り出されると思いますが明治大学もよろしくお願いします。
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もうひとつは、38年ぶりに日本一に輝いた野球部の祝賀会。高輪プリンスホテル飛天の間に1000人弱を集めた大パーティー

慣例として体育会の監督とOB会長は各部の祝賀会には呼ばれるるので、今年は忙しくなりそうです。

NHKのアナウンサーの方が司会をされていたのですが、途中で早稲田の小宮山新監督の言葉が紹介されていました。


『六大学は正直実力の差はそんなにないのですが、今年から明治大学は左袖に猪のワッペンを着け、そのスローガン猪突猛進にやられた感じ』と。


一気呵成まとまりのよさ。まさに、チーム力の勝利だったのですね。

 

会場で決まって声かけられるのは『ラグビー、野球、あとは駅伝だけですね。』と。

プレッシャーや期待を力にかえて。善浪監督からも『我々の優勝が力を与えたい。頑張ってください』とお言葉頂きました。

必ずやり遂げたたいと思います。
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